NISAの意味

最近テレビCMなどでもよく見かけるようになった言葉として「NISA」というものがあるのをご存知でしょうか。
証券会社などがCMを行っているため、投資に関係しているものである、ということについてはなんとなく知っている人も多いかと思います。
このNISAというのは、「日本版ISA」の略称であり、より分かりやすく言えば「少額投資非課税制度」のことを指しています。
つまり、小さな金額の投資であれば、税金の対象外となりますよ、というのがこのNISAの意味です。

と、このように説明をすると時々「そもそも投資に税金が発生するの?」というように驚かれる人もいます。
結論から言えば、投資にも税金は発生します。
それどころか、税金がどれだけ掛かるのか、ということが投資の利益を大きく左右するポイントともなっています。
投資初心者に取ってはこの税額が大きなネックとなって利益を上げられないという場合もあるため、投資に掛かる税金についてはシッカリ把握しておかなければなりません。

それでは、投資に掛かる税金については、どのようなルールが設定されているのでしょうか。
投資に掛かる税金には、大きく3つの種類があります。

まず一つ目は「源泉分離課税」というものです。
これは、投資によって利益が発生した場合に、その利益を支払う元となっている企業がその一部を徴収して納税のためにリザーブするという仕組みとなります。
一般的な労働収入の場合にも発生する「源泉徴収」が、投資の場合にも行なわれているものだと考えて頂ければ良いでしょう。

次に「申告分離課税」と「総合課税」があります。
これらの場合については確定申告を行った場合に発生する税金方式となります。
収入の金額によって確定申告の要不要には違いがあるため、自分が必要となるのかどうか、ということをチェックして検討するようにしましょう。
確定申告の要不要の分水嶺となるのが「給与所得以外に年間20万円の収入」があることです。

つまり、投資によって20万円以上の所得が発生しているのであれば、必ず確定申告を行わなければなりません。
逆に20万円を超えていないのであれば、確定申告の必要はないということになります。

NISAの仕組み

それでは、冒頭に触れたNISAについてここで改めてどのようなのものであるのかを紹介します。
前述のような仕組みがあることから、少ない金額で投資の利益を得ようと思うと、どうしてもこの税金が壁となって利益を確定しにくいという特徴があります。
特に投資の初心者はまずこういった小さな取引を中心に行っていくことになるため、最初に利益が上がりにくく、その後投資を続けていくことが難しいと感じてしまう人が多いことでしょう。
NISAはこういった初心者の投資家に投資を行いやすくすることによって、より多くの人に投資を行ってもらおう、というのが目的となっています。

何故国が主導してそのような「投資家を増やす」運動をしているのかというと、これは資本主義の基本的なシステムが関係しています。
資本主義というのは「投資」を行うことが基本中の基本原則として存在している仕組みです。
お金を使ってより多くのお金を生み出す、ということを繰り返していかなければ衰退してしまう仕組みです。
さらにお金というのは自国内だけで回っているものではなく、他国との間でも関係性があり、自国の通貨が弱くなってしまうと世界的に見ても悪影響がある場合があります。

そういった中で自国の資産を増やしたいと思えば、投資のような形でお金を稼ぐことが不可欠になります。
日本は先進国であり、世界的に見てもトップクラスの経済大国であるにも関わらず、個人の投資割合が非常に低い国であるとしても知られています。
そのため、せっかく国内に存在している投資のチャンスというのが海外の投資家によって利用されてしまっているということが多く、国としての経済成長のチャンスを逃してしまっていることがあるということです。
NISAによる課税回避の金額は決して多いものではありませんが、これを橋頭堡として投資への道を築いていく事ができれば、政府にとっても個人投資を考えている投資家に取っても利益があることになるでしょう。